MMT7TOP>いちぶんのいちのページ>九州の新装気動車>九州の新装気動車2
座席背面テーブルは天然木に文字彫り込み。 |
再リニューアルされた185系を訪ねて JR九州の新装気動車たち 乗車・撮影:2005年5月3〜5日 |
|
今年1月、「九州横断特急」用キハ185系に、大規模な車内リニューアルを施された車両が登場したと、あるネット掲示板に報告があり、リンクされた画像を見てその改造ぶりに驚いた。その後、続報に注目していたのだが、リニューアル車は着実に増え、改造メニューも追加されてきているとのことであった。 ところが、待てど暮らせど、第一報以外の画像が鉄道誌・WEB上ともに全然出てこない(私の知り得る範囲では)。 四国から九州へ、20両のキハ185系が譲渡されて早や13年。未だにオリジナル状態のキハ185系が活躍するエリアに住む者として、九州の僚車が2回目のリニューアルで、どう生まれ変わったのかをこの目で確かめたく、GWの旅行計画を変更して人吉→熊本と乗車してきた次第である。 相変わらずの下手な画像と文章でお恥ずかしいが、「はやとの風」「いさぶろう・しんぺい」「ゆふDX」の新装気動車群にも乗ってきたので、合せて御覧いただきたい。 |
||
↑側面腰部にステンレスの地色を残し、赤/銀ツートン(この項最下部左写真)で九州デビューしたキハ185系は、その後前面のみ赤一色(最下部右写真)となり、2004年運転開始の「九州横断特急」用車でついに全面赤塗装となった。 丸いフォグランプは、肥薩線球磨川沿いの霧対策で増設されたとのこと(車掌さんから聞いた話) 写真は5月5日、熊本駅豊肥ホームにおける「九州横断特急」3号。中間に赤/銀塗装のキハ186を挟んだ3連だった。右は815系電車。 |
↑四国でオリジナルの姿のまま活躍を続ける同型車。 後継の2000系振子特急車の過酷な運用に対し、比較的ゆったりとした使われ方をしているせいか、陳腐化はそれほど目立たないようであるが・・・。 |
|
↑今回乗車のリニューアル施工車、キハ185-8車内。 床のフローリング化をはじめ、木質系内装材の多用で 無機質な感じが全く無くなり、ぬくもりと安らぎの感じら れる雰囲気になったが、盛夏は少々暑苦しく感じるかも? 運転席後ろのデッキ仕切り壁に窓が開けられたのも 見逃せない改良点だ。 |
↑四国で運用中の同型車 キハ185-17車内。 シート張り替え&手掛け設置(これは便利である!)以外はほぼ新造時の状態を保っている。カーテンも「剣山」塗装変更車を除き、交換されていないようだ。非振り子車のため車内空間が広く、エンジン音も静かでゆったりできるのはいい。 3月改正から指定席の枕カバーが青になった。 |
|
運転室側デッキ仕切りドアは全面ガラス張り。ひじ掛けと座席背面テーブルの白木?が効いている。窓框も木製で、コップ等を置ける丸い彫り込みが列毎につけられていた。 |
パイプ仕切りだけだった運転室助士席側には、カウンターテーブル状の立派な仕切りが新設され、背後かぶりつき席からの前面展望は少し苦しくなったかも。何故かジャンパーケーブルが床に置いてある。 |
九州デビュー時に設置された椅子つき電話室。右側には車阪準備室がある。カメラの背後、WC向かいの旧洗面所区画はガラス張りの喫煙室に改造されているが、写真撮影に失敗。乗降扉内側にまで貼られた化粧シートは、新幹線「つばめ」デッキと同じ柄だ。 |
着席状態で眺めると、荷棚下面が風道部分も一体の曲面材で覆われているのが非常に目立つ。これも木製のカーテンキセに貼られた大きな席番シールは、「ゆふDX」と共通のユニバーサルデザイン。 写真では判らないが、蛍光灯のカバーは、細かな凹凸付きの凝ったものになっている。 運転室内部も、国鉄カラーの灰緑色から、渋い草色に塗り替えられてイメージが変った。車掌さんに四国から185に乗りに来たと告げて歓談できたので伺ったところ、更新を機に四国チャイム入りの車内放送マイクは交換されてしまい、車内スピーカーも音質の良いものに変えているとのことであった。 |
WCは循環式和式から真空吸引式の洋式になっていた。 ここまで徹底改造するとは、感激である。 カメラ付き携帯電話で決死的撮影したWC内はこちら。 (この手の画像に不快感を覚える方はご遠慮ください) |
|
5月5日の「九州横断特急」6号は、リニューアル&フォグランプ増設車で揃った3連。 奥からキハ185-8 キハ185-1001 キハ185−2である。 熊本での折り返し停車時間が短く、対面からの全体写真はこれしか撮れなかった。 所定2連のところ、GWの増結で、助士席側窓下のワンマン表示機を倒し、車掌が特別乗務の上、女性客室乗務員2名の豪華特急となっていた。 |
||
1992年、九州デビュー直後のキハ185系「あそ」↑(熊本駅豊肥ホームにて) 2005年5月5日の「ゆふ」5号は、中間にキハ186を2両挟んだアイランドEXP.Uのような編成だった。(博多駅。DV動画からのキャプ画像)↑ |
MMT7TOP>いちぶんのいちのページ>九州の新装気動車>九州の新装気動車2